■備長炭と黒炭のお話
・木炭の原料は広葉樹
質の良い木炭は広葉樹林からとれます。杉などの針葉樹ではありません。だから昔の人は間伐材の手入れをして、備長炭や池田炭といった良質の炭を生み出しましたが、エネルギー革命の結果、炭の需要が減退し、山は荒れ放題になったわけです。
・先人は木炭を高度利用
昔建てられた神社仏閣の床下には木炭がぎっしり敷き詰められておりました。防腐と防蟻を目的にしたと思われます。古代中国では木炭がもつ酸化抑制効果を利用したのか、ミイラの保存剤としても使われていました。
・未解明領域をもつ木炭
木炭のもつ効用は様々ですが、専門的に研究している方は少ないようです。京都大学の木質化学研究所などが先端を行くといわれますが、まだまだ不思議の世界・領域があるようです。
・孔が不思議の原点
木炭の大きな特徴は多孔質です。しかし、孔の数だけで言えば、竹炭や珪藻土の方が木炭より多いのも事実です。しかし、なぜだか、様々な分野で木炭が幅広く使われてまいりました。現代人には解明できていない知らない効用が木炭にあるのか、竹炭や珪藻土に何らかの問題点があったかどうかは、伝承されておりません。
・木炭の表面積は1cあたり240〜300u
大人の指先くらいの大きさの木炭で240u以上の広さがあるというのですから、水持ちや水はけがいいのも分かりますね。臭いを取ったり、湿気を吸ったり吐いたりするわけです。だから、シックハウス対策に木炭を使った塗料ができたりするわけです。
・人気は備長炭、実力では黒炭も侮れない
1000度以上の高温で焼かれる備長炭(白炭)は姥目樫が原木ですが、最近は国産備長炭は姥目樫以外の青樫などがほとんどです。600〜800度前後で焼く黒炭はナラ炭をはじめ、様々な樹種が使われています。西暦800年代の平安朝時代、熊野炭と呼ばれた、現在の紀州備長炭ですが、まず初めに300℃前後で炭化させ、空気を送り込み、1050℃以上に加熱します。その後、土と灰を混ぜて作った消粉をかけて消火冷却します。備長炭は炭素の純度が高く、火持ちが良いため鰻屋や焼鳥屋などで使われますが、臭い取りや湿気の調節機能では黒炭で十分な効果があります。費用対効果という観点では黒炭に軍配があがるかも知れません。
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